アライナー矯正治療は着脱可能で、目立たない、医療用熱可塑性樹脂で作製されたアライナー矯正システムです。歯科医師の診断で3次元治療計画ソフトウェアと組み合わせることにより、望まれる歯の移動方法を示す治療計画が策定されます。治療計画が歯科医師によって承認された後、それぞれの患者様の治療内容に即したアライナーの製造が開始されます。
アライナー(マウスピース型)矯正装置はワイヤー矯正装置に比べ、見た目に良い矯正装置で、近年、従来のアライナー矯正より症例範囲が増えてきました。しかし、平行性が悪いと外しにくく、中断してしまう等もあり、全てが計画通りにはいかないことがあります。
症例により歯の移動には限界が有り(歯根の状態や傾斜等)が思うように進まない場合は、ワイヤ-矯正に変更する等リカバリーが必要な場合があります。矯正後には後戻りを予防するため保定装置を必ず使用しましょう。
◎矯正法、選択のポイント
IPR:その時期のいろいろ
●左:前歯部のみ「マウスピース型矯正」でスタートする場合。
●右:「ワイヤー矯正法」又は「マウスピース矯正」である程度歯列を拡大してから、「マウスピース矯正」する場合。 上下の歯列の拡大状況が わかってから仕上げに移行。
コンタクトポイント形態削合(IPR)は、 右方式の方がしやすい。
*隣接歯間の形態削合(IPR):歯の角の尖りにより、歯と歯の間に鼓形空隙▲ができないよう行われる調整等。
マウスピース型矯正装置をはじめるにあたり
質問です。
◎2年前後1日20時間以上マウスピースを上下顎の歯列に入れられますか?
マウスピース型矯正装置は、毎日20時間以上継続して装着できる方が対象です。使用できない場合はマウスピースが歯列に合わなくなって再スタートになってしまいます。
回答解説
YES:マウスピース型矯正装置で矯正できる可能性が高いですが、このガイドを参考にして、詳細をご確認下さい。
NO、1日20時間を半年でも無理:ワイヤー矯正装置が、あなたには合っている可能性がありますが、お試しのマウスピースを入れて体験してみましょう。
*費用がそれぞれ違います。
◎「暮らしのわくわく歯の健康ガイドシリーズ(電子書)」では、あなた様が矯正するにあたり、参考になるよう作成致しました。